心のノート

下手っぴな言葉。

スタートライン

 

夏休みになり、時間に余裕ができた私とは対照的に、相変わらず休みなしの恋人。久しぶりの休みにデートに誘うのは気が引ける、そう思って連絡だけとっていた。そのときにポロっと出てしまった。

"最近、恋人との接し方がわからない" と。

すると恋人も同じように感じていたようで、実は俺も、という返事がきた。やっぱりこの違和感は、気のせいでも何でもなかったんだなと確信に変わった。

 

「お別れしよう」

 

あっさりと終わってしまった。

涙なんて出なかった。信じたくなかったから。"一年記念のお揃いのもの、買いに行こうね" この約束は? "ここに行こう、あそこにも行こう" 計画していたことは?

何もかもが終わってしまったなんて私は到底思えず、受け入れられなかった。でもこれ以来、携帯がなることはなかった。

 

喧嘩をしたことがない=仲が良い、良い関係

そう思っていた私は、このときにやっと気づいた。仲が良いから喧嘩をしないんじゃない、お互いが自分を出し切らずに接しているから喧嘩をしなかった。ぶつかりそうになったら制御して、我慢していたからぶつからなかった。

今ならわかる。喧嘩をしない関係だったから、こんなふうになってしまったのだと。

 

それが恋人からもらった最後のメッセージ。この一年と少しの時間を、絶対に無駄にしてはいけない、そう誓った。