心のノート

下手っぴな言葉。

カウントダウン

 

「好きかどうかわからない」

突然、放たれた言葉。私は受け止められなかった。どうして?こんなに仲が良くて、喧嘩もしたことないのに?頭の中が真っ白になった。

話していると、とりあえずはいつも通りでいてほしいと言う恋人。私は、素直に寄り添った。いつも通り接し、いつも通りたわいもない話をした。

でも、"いつも通り" を意識しすぎて、いつも通りになんていかなかった。デートもしなくなった。

 

一年記念日の日、お互いが休みになったので久しぶりに会うことになった。素直に嬉しかった。迷いながらも作った一年分のアルバムと、お揃いで買った靴のプレゼントを持って。

デート中は今までと同じように笑い合い、楽しい時間だった。あっという間に時間が過ぎていった。

いっぱい楽しんだ後は、プレゼントとありがとうの気持ちを渡した。すると、恋人は私に背を向け始めた。私はどうしたのか全くわからなかったけど、よく見ると目から涙が零れていた。

 

「寝子は俺のこと好き…?好きかわからないって言われてどう思った…?ごめんね。俺、遠距離がつらい… 今まではそんなふうに思わないくらい会えていたけど、今週会えなかった、来週も会えないって考えるとしんどくなるんだ」

私は、自分の気持ちしか考えていないことにやっと気づいて、これから変わっていこう、帰り道にそう思った。

でも、もうそれは遅すぎた。